まず、大前提としてこの記事は縮毛矯正とカラーリングを同時に行う事を推奨しているわけではありません。
法令などの兼ね合いもありはっきとした物言いは出来ません。
が、現場感覚として感じている事をベースに書き記したいと思います。
何事も担当の美容師さんと相談のうえ行う事が大切です。どの記事にも言える事ですが、ここに書いてある事が全てではなく実際に髪を見て触って判断してくれる、信頼のおける美容師さんの言葉を第一に考えてください。
では、どうぞ。
縮毛矯正とカラーリングは、どちらも髪のスタイルを大きく変える人気の施術です。しかし、同時に行うと髪への負担が心配という声もよく聞きます。髪へのダメージを最小限に理想のヘアスタイルを手に入れるためには、縮毛矯正とカラーリングの施術タイミングやケア方法について知っておくことが大切です。この記事では、縮毛矯正とカラーリングを同時に行う際のポイントや注意点について解説します。
1. 縮毛矯正とカラーリングを同時に行うリスクとは?
縮毛矯正とカラーリングを同時に行うと、髪に負担がかかるリスクが高まります。どちらの施術も薬剤を使って髪の内部に働きかけるため、同時に行うと髪の水分や栄養が奪われ、乾燥やダメージが起こりやすくなります。特に、縮毛矯正の薬剤は髪のタンパク質を変化させるため、カラーリングで髪のキューティクルを開いた状態で施術すると、髪の内部にダメージが蓄積される可能性が高くなります。その結果、髪がチリチリしたり、切れ毛が増えたりするなど、思わぬトラブルを招くこともあります。
ただこれは、例えば縮毛矯正をしてから数日時間が経てば状況が大きく変わるかというと、そうではないような気もします。厳密にいえば施術直後よりも髪の毛の状態は安定していると思いますが、現場感覚ではそれほど差がないようにも思います。
施術時間や費用面でのリスクと比較して同時に行うかどうか決めるのも良いかと思います。
2. カラーリングは縮毛矯正の前?それとも後?
カラーリングと縮毛矯正の施術順序にはメリットとデメリットがあります。一般的には、縮毛矯正を先に行い、カラーリングを後にするのがベストです。縮毛矯正で髪を整えた後、カラーリングで色を入れることで、色ムラを防ぎ、仕上がりを美しく見せることができます。また、縮毛矯正の薬剤はカラーの色素を抜きやすいため、先にカラーリングを行うと色落ちが早くなりやすいからです。
一方、カラーリングを先に行う場合もあります。例えば、私の場合ですとカラーリングの色味が優先ではなく、トーンアップが優先の場合です。前述のようにカラーの直後に縮毛矯正を行うと縮毛矯正の薬剤でカラーが色落ちしてしまいます。
ただ例えば一定の期間カラーをしていなくて、黒い自毛の部分が伸びてきた。半年以上とか。自毛を毛先の色の明るさに追い付かせたい、またはそれ以上に明るくしたいという場合はカラーを先にすることもあります。全体の明るさを均一にする事でダメージバランスを保ち、縮毛矯正の薬剤選定をシンプルに出来ます。
またブリーチに関しては全くの論外です。ブリーチと縮毛矯正は相性が悪過ぎます。ブリーチ縮毛矯正を売りにする美容師さんもいますし、私も出来ない事はないですが、正直したくありません。笑かなりの専門技術だと思ってもらって、それが出来る美容師さんと出会ったら大切にしてあげてください。
ま、どちらの順序にするかは、髪の状態や希望するスタイルによって美容師と相談して決めましょう。
3. 同時施術を避けるべき髪質とは?
髪の状態やダメージレベルによっては、縮毛矯正とカラーリングの同時施術を避けたほうが良い場合があります。過度にダメージを受けている髪や、細くて切れやすい髪の場合、同時施術は髪に大きな負担をかける可能性があります。このような髪質の方は、まず縮毛矯正かカラーリングのどちらか一方を行い、間隔を空けてもう一方の施術を行う方が安全です。
また、初めて縮毛矯正やカラーリングをする方も、同時施術ではなく、まず一つずつ行うことで髪の反応を確認することをおすすめします。美容師と相談し、自分の髪質に合った施術のタイミングを選ぶことが重要です。
4. 縮毛矯正とカラーリングの間隔:ベストなタイミングは?
縮毛矯正とカラーリングを同時に行わない場合、どれくらいの間隔を空けるべきかが気になるところです。理想的には、1~2週間程度の間隔を空けるのがベストです。が、先ほども申し上げた通りそれほど仕上がりに誤差はないように思います。ただ本当に髪の状態によります。こればっかりは見てみないとわかりません。
理想的にはまず縮毛矯正を行い、髪を整えた後にカラーリングをすることで、薬剤の影響を最小限に抑え、ダメージを軽減できます。
ただし、この間隔は髪の状態やダメージレベルにより異なります。例えば、髪が非常にダメージを受けている場合は、1ヶ月以上の間隔を空けてから次の施術を行うことをおすすめします。施術の間隔を空けることで、髪に栄養を補給し、ダメージをリカバーする時間を確保できます。
縮毛矯正とカラーリングを同時に行う場合、髪の状態や施術の順番によってはリスクがあります。美しい仕上がりを保つためには、髪質に合わせた適切な施術タイミングを見極め、美容師と相談しながら進めることが大切です。髪への負担を最小限に抑え、理想のスタイルを楽しむために、ぜひ今回のポイントを参考にしてください。